Quad Cortex最新ファームウェア CorOS 3.0.0 最新開発状況

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Quad Cortex最新ファームウェア CorOS 3.0.0 最新開発状況

 

 

CorOS 3.0.0は、待望のプラグイン統合に向けた次の重要なアップデートです。

開発の最終段階を迎えるにあたり、CorOS 3.0.0に実装されるプラグイン互換性(PCOM)やその他の機能についてご紹介します。

 

XアップデートはどのようにQuad Cortexに追加されるのでしょうか?

新しい機能をご紹介する前に、プラグインのXアップデートとCorOSリリースの互換性についてご説明します。CorOS 3.0.0では、Archetype:Plini XとArchetype:Gojira Xへの互換性が実装されます。もしもこれらのプラグインライセンスをご所有されている場合は、Quad CortexにNeural DSPアカウントでサインインしていただくことで、プラグインがアンロックされます。

 

そして、次のXアップデートで更新されるプラグインはFortin Nameless SuiteとSoldano SLO-100です。これらのXアップデートは、対応するCorOSのアップデートの前から使用可能となります。つまり、プラグインのXアップデートはCorOSのリリースとは別のタイミングで行われます。

 

Quad Cortexをご使用されていないプラグインユーザーの皆様には、今回の変更による影響はありません。XプラグインとQuad Cortexをご使用されるユーザーの皆様には、Quad Cortexでプラグインがご使用いただけるようになるまでの間、アップデートされたプラグインをお楽しみいただけます。

 

現在、Quad Cortexと互換性に対応したXバージョンのプラグインについては、Neural DSP社ウェブサイトで以下のようにご確認いただけます。

 

 

また、新しいXアップデートやCorOSアップデートのリリース情報は、Neural DSP社より電子メールやSNSを通じてお知らせいたします。

 

CorOS 3.0.0

 

New Devices

CorOS 3.0.0では、下記の新しいデバイスが全てのユーザー様にご利用いただけるようになります。

 

  • ●トランスポーズ
  • ●ダブラー
  • ●トランスペアレント・ブレンド
  • ●ピッチ補正 – フレットレス楽器やボーカルに便利なモノフォニック・ピッチ補正
  • ●サーキュラー・ディレイ – Lexicon® PCM-70® にインスパイアされたディレイ
  • ●プラグイン・ゲート
  • ●プラグイン・ダブラー
  • ●プラグイン・ブレンド
  • ●プラグイン Graphic-9

 

上記に含まれる「プラグイン」バージョンのデバイスは、プラグインとまったく同じコントロールとパラメータレンジが搭載されている一方、代替版のデバイスには拡張されたコントロールとレンジが追加されます。

 

サイドチェイニング

 

CorOS 3.0.0の幾つかのデバイスにサイドチェイニング機能が追加されます。この機能は、デバイスをグリッド上に配置し、指定した箇所からデバイスのエフェクトをトリガーして、求めるサウンドを作り出すものです。

 

例えば、入力信号をアダプティブ・ゲートにサイドチェーンして、ゲートをチェーンの最後に配置することで、ループ内のエフェクトによるノイズを軽減することができます。また、エンベロープ・フィルターをアンプ+キャビネットの後ろに配置しながら、クリーンギターの入力シグナルをサイドチェーンに接続することで、トラッキングの改善も行うことができます。

 

サイドチェーンは、グリッド上のターゲット・デバイスの前に配置された入力やデバイスからトリガーすることが可能です。以下のデバイスは、サイドチェーン・デバイスのターゲットとして使用できます。

 

  • ●ダブラー
  • ●プラグイン・ダブラー
  • ●プラグイン・ブレンド
  • ●トランスペアレント・ブレンド
  • ●アダプティブ・ゲート(S/C)
  • ●レジェンダリー87(S/C)
  • ●Optoコンプ(S/C)
  • ●ソリッド・ステート・コンプ(S/C)
  • ●VCAコンプ(S/C)
  • ●エンベロープ・フィルター(S/C)

 

上記のデバイスのうち、(S/C)が表示されているものは、サイドチェーン機能が使用可能な、Quad Cortexに追加される新たなデバイスとなります。

 

プラグイン・デバイス

以下のプラグイン・デバイスは、Archetype:Plini XまたはArchetype:Gojira Xのライセンスをお持ちのユーザーの方のみに追加されます。

 

Archetype: Plini X

  • ●Pliniコンプ
  • ●Plini オクターバー
  • ●Plini ドライブ
  • ●Plini プリディレイ (M)
  • ●Plini クリーン
  • ●Plini クランチ
  • ●Plini リード
  • ●Plini キャビ (M)
  • ●Plini キャビ (ST)
  • ●Plini コーラス
  • ●Plini ディレイ
  • ●Pliniリバーブ

 

Archetype: Gojira X

  • ●Gojira ワウ
  • ●Gojira オクターバー
  • ●Gojira オーバードライブ
  • ●Gojira ディストーション
  • ●Gojira フェイザー
  • ●Gojira コーラス
  • ●Gojira クリーン
  • ●Gojira ラスト
  • ●Gojira ホット
  • ●Gojira キャビ 1 (M)
  • ●Gojira キャビ 1 (ST)
  • ●Gojira キャビ 2 (M)
  • ●Gojira キャビ 2 (ST)
  • ●Gojira キャビ 3 (M)
  • ●Gojira キャビ 3 (ST)
  • ●Gojira ディレイ
  • ●Gojira リバーブ
  • ●Gojira シマ―・リバーブ

 

今回のプラグインの追加には、ファクトリーとアーティストのプリセットも含まれます。今後のアップデートでは、Cortex Controlを介してユーザー独自のプラグイン・プリセットも取り込むことが可能になります。プラグイン統合をできるだけ早くリリースするために、この機能の搭載を遅らせることにいたしました。

 

操作性の向上

カスタム・フォルダ

 

CorOS 3.0.0でカスタム・フォルダが追加されます。Neuralキャプチャやインパルス・レスポンス(IR)の管理がしやすくなることで、全体的な使い勝手が向上されます。

 

Neural CaptureはNeuralCaptureライブラリ、インパルス・レスポンスはインパルス・レスポンス・ライブラリに保存され、ライブラリにはそれぞれ最大2048個まで保存可能です。

 

Neuralキャプチャ・フォルダとIRフォルダを作成することが可能であり、それぞれのフォルダ内で最大4段階までサブフォルダを作成することができます。また、各ライブラリには、合計で30個のフォルダまたはサブフォルダを保存することができますが、サブフォルダはライブラリ内の最大30のフォルダに含まれるものとしてカウントされます。

 

フォルダ内にNeuralキャプチャまたはIRが配置されると、当該フォルダ内のライブラリにリンクが作成されます。複数のフォルダ内において、1つのNeuralキャプチャまたはIRが重複してライブラリに割り当てられることなく、キャプチャ/IRキャパを埋めることなく、存在することが可能です。

フォルダ内のアイテムを削除する際には、ライブラリや他のフォルダに残すか、それとも完全に削除するかの選択が可能です。

 

デバイスの追加/変更画面の統一

 

これまで、パラメータエディタのコンテキスト・メニューからアクセスできる「Change Device」画面では、新たなデバイスが追加されるたびに異なるレイアウトの画面が表示されていましたが、今後は統一されたレイアウトの画面になり、デバイスの変更をより簡単かつ迅速に行うことができるようになります。

 

フットスイッチ/エクスプレッションごとに複数のMIDIメッセージを送信

 

プリセットMIDI出力UIのデザインが一新され、ON PRESET LOAD機能のように、それぞれのフットスイッチやエクスプレッションペダルに複数のMIDIメッセージをアサインすることができるようになります。各フットスイッチには、CC、CCトグル、PCなど、12種類のMIDIメッセージを割り当てることが可能です。EXP1とEXP2は、それぞれ最大4つのCCメッセージを送信できます。

 

これまでは、フットスイッチ1つにつき1つのMIDIメッセージしか割り当てることができないという以前の実装と比べて、大幅に改善され、複雑な設定を簡素化し、ライブパフォーマンスの複数の側面をシームレスに制御することができるようになります。

 

一括操作

 

新たに追加されたマルチ・セレクト・トグルを使用することで、ディレクトリ内の複数のアイテムを一括でコピー、カット、ペースト、お気に入り登録、アップロード、ダウンロード、削除することが可能となります。

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