Drum Set : Tom Batter
~ LINEUP ~
1 ply
2 ply
dB One / dB Zero (SoundOff)
ドラムヘッドの構造
プライ
ドラムヘッドは通常、様々な材質で作られたシートの1プライ、または2プライ構造となっています。1プライのドラムヘッドは2プライのものに比べると耐久性で劣るものの、幅広いレンジでレスポンスが良く、優れた響きが得られます。2プライのヘッドは、1プライよりも耐久性があり、アタック音が明確で、サスティンが短く感じられます。
フィニッシュ
ドラムヘッドのフィニッシュは、それぞれ特有の音色面の特性もあるのですが、元々は単に外観上の理由から多くのバリエーションが用意されました。コーティング、フロスティングフィニッシュのヘッドはサウンドに暖かみが加わる一方、クリアヘッドはよりアタック音が明確になります。コーティング仕上げのヘッドは、ブラシの使用に非常に適した質感となっています。レゾナント(ボトム)サイドにはクリアヘッドを用いることが多いですが、コーティングヘッドを使うと余分な倍音がカットされ、より暖かみのあるサウンドとなります。
より優れたサウンドのために
ヘッドの選び方
ドラムのサウンド向上には、適切なヘッドを選ぶことがまず第一となります。手当たり次第に入手して、ガムテープやジェル、ステッカーなどを使って音色の調整をしていくよりも、最初から倍音をしっかりとコントロールできるようなドラムヘッドを選ぶことが大事です。ハードヒッターならば2プライが推奨されます。見た目にこだわるならば、幅広いセレクションの中から好みに合うものをしっかりリサーチした上で選ぶことをお勧めします。
チューニング
ドラムをたたき始める前に、練習でもライブでも、まずはしっかりチューニングされていることを確認しなくてはなりません。ヘッドのテンションを調節する時は、チューニングを上げながら好みのテンションに合わせていきます。テンションを下げる時は、まずロッドのテンションを下げ、そこから好みのピッチに合うまで上げていくようにします。
ドラムヘッド用語集
ドラムヘッドのデザインには、サイズ、構造、用途に関わらず共通のポイントが3つあります;
1) フレッシュフープ
ドラムヘッドのフィルムを固定するアルミ製のリムで、ドラムのカウンターフープに直接接触している部分の名称です。リム内には耐久性のあるエポキシ樹脂が充填され、フィルムをしっかり固定しています。
2) カラー
ドラムヘッドの打面とフレッシュフープの間を指します。カラー部にはしっかりとカーブがついており、打面との境界がはっきりと分かるようになっています。
3) 打面
ドラムヘッドの打面です。スティックやブラシなどが接する面を指します。また、ここが演奏時に共鳴する部分です。